不思議話

990円が追いかけてくる

あれは確か2016年の秋、

ボクがシンクロニシティの渦に巻き込まれていた時のことです。

 

コピーをしにコンビニに行ったら、

コピー機にすでに990円入っていたのです。

きっと誰かが1,000円入れて1枚だけコピーし

お釣りを取り忘れたのでしょう。

 

 

 

いつもならしれ〜っと頂いちゃうところですが

不思議現象がほぼ毎日起きていた当時のボクは

この状況に神のイタズラを感じ、

あえて990円をネコババせずに店員に渡しました。

 

 

 

 

その後、

洗濯をしにコインランドリーへ行ったのですが

 

 

ボクが持っていた小銭は

100円玉が1枚と50円玉が2枚の計200円。

けれど100円玉2枚じゃないとこの洗濯機は使えない。

 

しかも、ここは両替機の代わりに

自社製品を売る自販機が置いてあり、小銭がなけりゃ何か買いたまえという

つるセコ商売繁盛システムなのです。

自販機に50円玉2枚入れてお釣りのレバーを引いたら

100円玉に変わって落ちてくるんじゃないかという

昭和風の手段を試みたのですが

やはり無理。

 

 

が、、、

 

おや??

 

誰かが取り忘れた100円が。。。

 

 

コインランドリーは無人であるからして、

この100円は必然的にボクのものに。

 

おかげ様で何も買わずに洗濯できたのです。

 

 

 

洗濯が終わり中身を取り出すと

 

 

 

おやおや??

まさかの500円発見。

 

 

はて?

 

いつも洗濯物を入れる前に中に何か落ちてないか

必ずチェックするのですが、

(なぜなら時々他人の陰毛が落ちていてボクはとにかく陰毛が嫌いなのです、いや皆さんそうでしょう)

500円玉なんて落ちてなかったのです。。。

しかもボクはお金をポケットに裸で入れる習慣はないし、

洗濯物に紛れていたとは考えられないのです。

 

洗濯機の中から自然発生したとしか。。。

 

 

洗濯物をバッグに入れていると、

友人M子から急にお茶のお誘いメールがきました。

 

「今日はワタシのおごりや!」

 

ボクは388円(税抜360円)の日替わりコーヒーをおごってもらいました。

 

 

 

さて、気付かれましたでしょうか?

 

 

 

 

100円+500円+388円=988円

 

 

 

コピー機に入っていた金額=990円

 

 

 

 

普通こんなトントン拍子にキャッシュバックされますかね〜??

 

 

 

おそらくこの日、

ボクが990円を無条件でゲットしなければならないと

宇宙的に決まっていたとしか思えないわけで。。。

 

これが全て必然なら、

最初にコピーしてお釣りを取り忘れた人も

偶然で忘れたわけじゃなく、

何らかの力が働き忘れるように仕向けられたのか?

 

M子も自らの意思ではなく見えない謎の力によって

ボクとお茶したくなったのか?

 

 

運の帳尻合わせ?

 

ここで990円をゲットしなければ

宇宙全体のバランスに支障が出るとか??

 

どうあがこうが990円をもらう運命にあったのか?

拒否し続ければいずれ神も諦めるのか?

それともまたいつか使える運として貯金されるのか?

 

 

990円が追いかけてくる恐るべしマトリックスワールド。

(せっかくなら金額はもうちょい高めであって欲しかった)

 

 

ボクはこの日、

この世界が僕らが思っているような世界じゃないと確信しました。

 

 

 

ちなみにボクの経験上言えることは

シンクロは信じれば信じるほど

連発で起こり身近な人に伝染します。

また出会う人によってはコワイほど

強烈なシンクロが起こります。

強烈なシンクロが起きる相手とは

予言を的中させることもできます。

ここで言う予言は

「いついつどこで地震がくる」とか

ではなく、自分達で想像したことが

現実になるということです。

 

 

 

ここにこの世界の謎を解く鍵があるはずです。

 

 

いったいこの世界は何なのでしょうねぇ?

 

 

 

ではまた。

 

 

 

 

(この話は当時ブログに書いた内容をよりわかりやすくした復刻版です)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不思議話

前衛たばこクリエイター集団ヤニーズ事務所(妄想短編)

203X年。

2020年から始まった禁煙ブームのおかげで

たばこ産業は衰退していた。

財務省はたばこブームを再燃させるベく、

今までにない前衛的なたばこを開発する組織

「ヤニーズ事務所」を設立。

財務省の回し者である所長のヤニーさんは

日本全国から現代アーティスト、詩人、科学者、デザイナー

などイカれた変態野郎を集め、

日々アバンギャルドすぎるたばこの開発に取り組んでいた。

 

 

今日はハイパーオカルティック生物学の第一人者ヤマさんのプレゼンの日だった。

メンバーは皆ワクワクしていた。

 

「あの人マジでやべぇ〜っすからねぇ」

「ぱねぇっすよね〜」

「ボクらの間じゃレジェンドっすからねぇ」

 

 

ヤマさんがやってきた。

ハゲ散らかしまくった白髪頭にヤニで茶色に染まった白衣、

ギョロギョロして血走った眼球、まさに絵に描いたようなマッドサイエンティストである。

 

 

「え〜〜、皆さんお疲れさまです」

「まずは僕の作ったたばこを吸ってみてください」

 

全員にサンプルが配られた。

 

モクモクモクモクモクモク、ぷはぁ〜〜〜〜。

 

 

 

現代アーティストのタカさんが感想を述べた。

 

「香ばしいっすね」

「なんだか夏休みの前日を思い出しちゃいましたよ」

「あのウンコの先っちょがはみ出そうなキュンとする感じっていうのかなぁ〜」

「ワクワクしますね〜」

「へへへ」

 

ぷはぁ〜〜〜〜。モクモクモクモク。

タカさんは遠い目をして思い出にふけっていた。

 

 

 

「さすがタカさん」

「わかってらっしゃいますね」

「そう、このたばこのタイトルは”あの夏を忘れない”なんです」

 

「まぁ漢方に近いんですがね、、、、」

「成分の80%はヒラタクワガタとカブト虫のすり身」

「15%はクヌギの木とその樹液、残り5%は腐りかけのスイカエキスなんですよ」

「どうせ吸うのは昭和の残党どもですからね、年齢的にも滋養強壮、スタミナ、あと懐かしさも必要かと思いましてね」

「皆さん、夏休みを思い出してください」

「どこからともなく漂ってくるクワガタとカブト虫のニオイ、おぼえていますか?」

「クワガタ飼ってる虫カゴ開けたら、エサにしてたスイカの食べ残しが腐ってたでしょう」

「あのすぅぃ〜てぃ〜なニオイも皆さんの思い出だと思うんです」

「やる気が出ること間違いなしです」

 

 

 

 

 

 

「おおおおおおおお〜〜〜〜〜〜!」

 

 

 

 

誰もが納得していたが

所長のヤニーさんだけはまだ納得していなかった。

 

 

「ヤマちゃんよぉ〜〜」

「懐かしいのはいいんだけどさ〜、なんでさ〜、ヒラタクワガタとカブト虫が滋養強壮に役立つわけ?」

 

 

 

「え?何言ってんすか?」

「知らんのですか?」

 

「6センチ以上の大ヒラと力比べしたことないんすか?」

「半端ねぇ〜ですよ!」

「あのアゴの力、ぜってぇーーーおかしいですって!」

「だって、大人でもこじ開けれねぇ時があるんすよ!」

「挟まれて指に穴あいちゃった奴もいるぐらいっすよ!」

「あのスカスカの体のどこにあんな筋力があるのか不思議に思ったことないんすか?!」

「ヒラタとカブトが人間サイズになったらどうなると思います?」

「ゾッとするでしょう?」

「奴ら、ぜってぇーーーこの世の物理に反してますって!」

「この世界、マトリックスだってーーーー!」

 

ダァーーーーン!!

 

ヤマさんは机を思いっきり叩いた。

 

「あの底知れぬ謎の力、このまま放っておくわけにはいかんのです」

「人類の未来の為なんです」

「宇宙の謎だって解けるかもしれないんです」

「所長、お願いします!」

 

 

他のメンバーも団結した。

 

「所長、お願いします!」

「人類の未来の為に!」

 

 

 

ヤニーさんは目をつぶり腕を組んでじっとしたまま聞いていた。

そしてぼそっとつぶやいた。

 

 

 

 

 

「ノーベル賞だな」

 

 

 

 

「え?」

 

 

「これはノーベル賞もんだよ、ヤマちゃん!」

 

 

「本当ですか!」

 

 

 

ヤマさんは心の底から喜んだ。

今まで変態以外の誰からも受け入れられなかった

ハイパーオカルティック生物学が、

55歳にしてようやく認められたのである。

ヤマさんはその日の夜、嬉しさと開放感のあまりデリヘルを呼んで

30年ぶりにフィーバーしまくった。

 

 

 

翌日、ヤニーさんは”あの夏を忘れない”のサンプルと企画書

をまとめて細川財務大臣にはりきってプレゼンした。

 

「細川さん、たばこ革命おこしちゃいますよ」

「どうですこれ?」

 

 

 

 

「まぁ面白いんだけどね、、、」

 

「実はね、クワガタの力は国家機密なんだよ」

 

 

「はぁ?」

 

 

「君達が関与することは許されないんだ」

 

 

「え?、、いや、、しかし、、、」

 

 

「クワガタと自分の命、どっちが大切かわかるだろ」

「君は国を敵にまわしたいのかね?」

 

 

「は、はぁ、、、、でもですね、、、」

 

 

「ヤニー君!」

 

 

「は、はい!」

 

 

「この件は忘れたまえ!!」

 

 

「承知いたしました!」

 

 

 

その後ヤニーズ事務所は閉鎖を免れたが

「真理を追求しすぎた者死あるのみ」と上層部から脅され、

クソつまらないたばこの開発をするようになった。

そしてヤマさんだけは謎の黒装束軍団に命を狙われるようになった。

しかし、若かりし頃オカルト映画を観すぎたヤマさんは

それがちょっと嬉しかったらしく、

「I WANT TO BELIEVE」とプリントされたクワガタTシャツを作り、

ヤバい奴らに追われてる自慢の講演会とTシャツの物販を

全国各地で行い儲けまくっていた。

 

 

それから1ヶ月、

ヤマさんはこつ然と姿を消した。

 

 

ヤマさんは真のレジェンドとして語り継がれたのであった。